2025年6月14日、北海道の真駒内セキスイハイムアイスアリーナで行われた「RIZIN LANDMARK 11 in SAPPORO」において、ヴガール・ケラモフが木村柊也に判定3-0で勝利しました。この試合は、ケラモフが再びフェザー級タイトル挑戦権を手にするための重要な一戦でした。対する木村は、これまで無敗で全試合1RKO勝利を収めてきた新星です。両者の激闘は、多くのファンを魅了し、今後の展開に期待を抱かせるものでした。
ケラモフの戦歴と今回の勝利
ケラモフはアゼルバイジャン出身で、柔道やウーシュー散打、コンバットサンボなど多岐にわたる格闘技を習得してきました。特にウーシューではイスラム選手権優勝という輝かしい実績があります。彼は2012年にプロデビューし、その後も数々の試合で圧倒的な強さを見せてきました。RIZIN参戦後も順調に勝ち星を重ね、一時はフェザー級王者として君臨しました。
今回の試合では、ケラモフの組み技とグラウンドコントロールが光りました。リアネイキドチョークを狙う場面やバッククリンチからの攻防で優位に立ち、判定勝ちにつなげました。この結果、彼は再びフェザー級タイトルへの挑戦権を手中に収めました。
木村柊也の挑戦と初黒星
木村柊也は3歳から日本拳法を始め、その後も数々の大会で優勝経験を持つ実力者です。明治大学在学中には全日本拳法個人選手権大会で優勝し、その実力と若さから注目されていました。MMA転向後もその勢いは止まらず、プロデビュー以来無敗記録を更新してきました。
今回の試合では、ケラモフ相手に奮闘しましたが、組み技への対応力やスタミナ面で課題が見えました。しかし、それでも彼は何度もピンチを切り抜け、自分の打撃スタイルを貫いたことから成長可能性が感じられます。初黒星となりましたが、この経験が今後の飛躍につながることでしょう。
次なるステージ:ケラモフ対王者シェイドゥラエフ戦へ
ケラモフが次に挑む相手は現フェザー級王者シェイドゥラエフです。この試合は彼にとって再びタイトル獲得への大きなステップとなります。過去にはタイトルマッチで惜しくも敗れた経験がありますが、それだけに今回への意気込みはひとしおです。
試合後、ケラモフは「次回こそ観客を魅了するフィニッシュを見せたい」と語り、その言葉には強い決意が感じられます。この一戦では、彼がどれほど進化した姿を見せるか、多くのファンが注目しています。
まとめとして、この試合は両選手とも今後のキャリアに大きな影響を与えるものとなりました。ケラモフは再び頂点への道筋を描き始め、一方で木村も新たな課題と向き合うことでさらなる成長が期待されます。格闘技界に新たな風を吹かせる二人から目が離せません。
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